空冷キャブバイク沼にハマる

近年施行されている排ガス規制によって、徐々に絶滅危惧種への道を辿っているキャブレターを装備したバイクたち。

 現在のインジェクションバイクは始動性もよく、燃費も向上していて、扱いやすいバイクに仕上がっている。なので、わざわざ苦労してキャブレター車に乗り続けることもないのだが、なぜかその魅力に取りつかれているライダーが数多くいる。そして、筆者もそんなライダーの1人だ。


▲カワサキ ZEPHYR 750 2006年式


▲ヤマハ XV250S Virago

1994年式


▲ホンダ Super CUB 90

1999年式


と3台の空冷キャブ車を所有し、バイクライフを送っている。冬になるしっかり暖気しないといけないし、燃費も現代のバイクに比べるとよいとはいえない…。Z900RSやレブルシリーズ、現行のスーパーカブなど類似している現行バイクという選択肢もあるのだろうが、なんだがちょい古バイクに愛着をもってしまう。


 そんななかでも、メンテナンスやカスタム、レストアがしやすいスーパーカブ90に一番ハマっている。コロナ禍の2021年、気軽な日常の足を探していたところ、偶然にも近くのバイクショップの店頭で超格安スーパーカブを見つけた。昨今はネットなどで20~30年前のバイクなどが異常な高額で売られているが、自分の足で探せば、真っ当な価格のバイクがまだ探し出せるということだ。


 しかし、キャブの鉄カブをこんな格安で手に入れられることはもうないかも知れない。「一期一会」という言葉を信じ、購入を即決した。それからは、MOOK「スーパーカブで遊ぶ」(ホビージャパン刊)の記事製作も相まって、カブ漬けの生活が始まった。


年式相応の外装のダメージや各所のサビは目立っていたが、エンジン自体はそれほど不調ではなかった。

 キャブレターの洗浄、エンジンオイル交換、エアフィルター交換など、初期メンテナンスを一通り行ったことにより、大分調子がよくなったので、外装カスタムも行うことにした。

▲ずいぶん、シャープで軽快なイメージに仕上がったスーパーカブ90


 このあたりは既述のMOOKでも紹介しているので、詳細は割愛するが、林道などのライトなオフロード走行も可能な軽量カスタムを施した。全体のバランスも良く、シルエットは気に入っていたのだが、社外マフラーの大音量、レッグシールドを取り外したことによる冬の寒さに限界を感じ、再びカスタムを行う決心をした。


▲一通りバラシて、メンテナンス/カスタムを施す



▲キャブレターも改めて分解、洗浄を行う



 そんな折、新しいスーパーカブMOOKの製作の話が持ち上がったので、誌面紹介も含めたカスタムの方向性を模索した。

 街中から姿を消しつつあるスーパーカブ90。今でも大切に乗っている人たちがどんなカスタム記事を望んでいるかを考えて、1つのカスタムの形を思いついた。

 1年間のカブ主生活、また空冷キャブ車を乗り続けてきた20余年のライダー人生の経験を活かしたカスタムに仕上がったと思う。


 ぜひ、8月31日発売のMOOK「スーパーカブに乗ろう」でその雄姿を確認してもらいたい。

(「スーパーカブで遊ぶ」編集 渡辺 )

 

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