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カラー写真が一般化してもなお、色のないモノクロ写真が人の心を惹きつけるのはなぜだろう。人間の想像する力を駆立てているから? 先人たちの名作を記憶しているから?フィルム時代には、まだ暗室という特別な空間で光に反応した銀粒子が写真化していく様をダイレクトに感じることができた。それは本質的な何かに触れる機会でもあった。振り返っていま、デジタルの世界ではどうだろうか。それは数ある加工エフェクトのひとつに過ぎないのか。「否」である。色のない世界だからこそ表現できる別宇宙……。ユーザーは、モノクロ写真の本質を、確実に理解している。本書は、著者である森谷修が、モノクローム表現を主軸とする写真家としての技術やノウハウを惜しみなく投入し、自らの作品(作例)とともに「デジタル時代の新しいモノクローム表現」を徹底追求する一冊である。

 

【執筆者】

森谷 修 Osamu Moriya ● 写真家

 

1965年、東京生まれ。1988年、東北新社 CM撮影部。1995年、森谷修写真事務所設立。おもに人物ポートレートを中心に、広告、雑誌、ウェブメディアなどで、幅広く活動中。モノクロ写真の魅力を広める活動を15年以上続けており、東京都写真美術館、ライカ銀座フィルムワークショップ、ライカ銀座プラチナプリント講座など、 モノクロ関連の講師を多数担当。銀塩は現在も暗室作業を愛しており、人呼んで「暗室の鬼」、その手法は「森谷マジック」などとも呼ばれる。

Cameraholics Lab デジタルで極める 完全なるモノクローム

¥2,970価格
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